5月にいわきに行って見たこと感じたことをそのまま書こうと思っていました。
文章が完成しないまま梅雨、あわあわと7月になってしまいました。
たくさん時間が経ったのにまだ言葉は自分の中を巡るばかり。

ですが7月にまたいわきに行き、
今度はふちがみとふなとでライブできることになりました。
ライブ外の時間に新しいCDの追加録音も行い
1月末に盛岡、仙台で録音した曲に、いわき録音の曲も加えてCD完成をめざします。

いわきは過去2回、「ポテトハウスじゃがいも」というところで演奏しました。
そこで対バンしてくれた三ケ田くんが店長を務めるclubSONICで
7/22にライブをします。FFでは初出演です。

5月にフチガミが参加した「いわきサイコーです!」@iwakiSONICは、
まだうまく言葉にできないほど素晴らしいイベントでした。
参加してよかった、といまもずっと、思っています。
主催平井正也くん、ほんとにありがとう。
いろんな土地にすむ、いろんな考えの人が
いわきという土地にきて町を見、海を見、がれきを見、
人に会い、話し、演奏し、帰りました。
いわきからの出演者、大場くんの避難所での時間から生まれた詩、
miwamuraさんの海とともにある暮らしから生まれた歌と音楽は
とりわけ大きく心に残りました。

いわきで1曲、いわきのミュージシャンに参加してもらって
録音したい曲があります。
その曲をいわきの人が聴いてどう思われるか、やりたいと思って下さるか
いろいろやってみるまでわからないしドキドキしますが
とにかく挑戦してみようと思ってます。
三ケ田くんに相談したら、今までにいわきで共演して下さったミュージシャンに声をかけ
「ふちがみとふなと応援隊集めました」と連絡をくれました。

応援隊はライブでも、opening actとして
全員でひとつのバンドとして演奏してくれるそうです。
みんなわたしたちよりずっとずっと大変なはずのなのに
すみません応援してもろております。

こうやって言葉を書くにもすぐ考えが巡り巡り
まとまらない情けない自分でありますが
思いあうことだけでも、
生きていくための栄養にはなるかもしらんと思うので
このご縁を大事にしていきたいです。

「いわきサイコーです!」のとき、
いわきからの出演者の人から共通して感じたのは
どこでどうやって生きていくか、ということについて
命がけでたちむかっている気迫のようなものでした。
表面的には外からきた私たちはみな深刻な顔をしていて
いわきの人たちにはやさしい笑顔がありました。

命は愛情、生きがい、誇りとかそういうものでできていて
また生きてきた記憶や土地とも切っても切り離せないものなのだ、ということを
いわきに行ったことでたくさん考えました。

暮らしを命を守りながら
どこでどうやって生きていくか。
未来を生きるひとにどれだけ平和で安全な暮らしを引き継げるか。
国が人を守ることがとても難しそうに感じられるなか
様々な場所で暮らす人と人が交わることによって生まれる知恵が
ますます、ちからになってくのかもしれんと思っています。

7月22日のライブ、遠方の方も歓迎です。

7月3日、フチガミは大友良英ダブルオーケストラに、指揮と演奏(声)で参加します。
その大友さんと、先日APIAで共演したミチロウさんは
8月15日に福島で大きなフェスティバルを企画されてます。
準備はきっととても大変だと思います。でも多くの人が交わるこの機会は
これからを生きて行くための大切な何かを生みだすと思います。