下記文章につきまして
データを消しましたというご連絡をいただきました。
意思表示すれば解ろうとして下さるかたに
そうしてこなかった自戒をこめ
いましばらく、作文はこのままあげさせて頂きたく思います。
私がおわびしたい方もまた足を運んで下さるよう
オモロいライブめざしてまいしんします。
3月29日 ふちがみ
記録について
3月、久々のLDK、とても楽しかったです。
名古屋、京都、大阪の各会場に足を運んでくださったかた、
ライブをともに作ってくださった方々、有り難うございました。
ただ
京都ライブの終演後、人まちがいでお声がけさせて頂いたかたがあり、
そのことがずっと悔やまれております。
卓上にレコーダーを置いて録音されていた方があり、
演奏中はなるだけ自分の意識から遠ざけるようにしていて
公演後、これはLDK三人の音であるという意識に遅ればせながらたどりつき
見当ちがいな方にお声がけしてしまったのです。
お金を払って楽しみにきて下さったかたになんとも申し訳ないことをしてしまいました。
その方にはもしまたお会いできる機会があれば
あらためてお詫びさせて頂きたく思っております。
そしてこれを機に、ずっと言葉にしてこなかったことを
ちゃんと表すべきなのでは、と思うようになりました。
記録についての考えです。
私がやりたい、出したい音、音楽のイメージは、タイコです。
空気に放たれた瞬間、それは確かにあると同時に消えている。
何にも代え難い幸せな音が出せた瞬間、すでに過去でもある。
その瞬間のために、私は音楽をつづけていると思います。
なので、わたしが目指すのは
聴いてくださったかたが記録を思いつかない、あるいは記録を忘れる音楽でもあり
記録しようとされる方があるときは、自分の音楽の力が足りないのだ
とずっと思ってきました。
いっぽう、
スタッフ等一緒にその場を作って下さる方には
その方のための記録はお断りしておりませんし、
大須演芸場のお祭りはこれを作った全員の記録として録音、撮影、
知らない方が観てくださってもオモロイと思っていただけると判断した2011年春、
ネットさえつながれば誰でも観ていただけるかたちでお届けしたく
関わって下さった方々の承諾を得てyoutubeにあげました。
(販売DVDは監督が新たに編集して下さったものです)
また、私たちの音楽をとても気に入ってくださり、広めようとして下さるかたが
撮られたもの(録られたもの)を心から楽しそうに下さった時に
お礼の言葉しか出てこなかったことも多々あります。
それでもやはり、これからの自分は
記録に残るんじゃなくて
記憶というのでもなくて
生まれては消える「いま」が愛おしいと思えるものであるように
もっともっとジタバタし、くよくよしつつ
本番に集中していきたい。
聴いて下さるかたにも、自分のカラダで感じるその時の「いま」を
一番大切にしていただきたいのです。
記録を思いつかないような音楽を目指したい
というのはも少し続けたいので 、 現場では言葉にせず
考えの発表はいまのところ
この末端の小さな一角にとどめたく思います。
なんか自分でハードルをあげてるみたいで
へんな汗が出てきました。が、がんばります。
それから、つけたしの言い訳みたいですが
自分たちが作るCDやDVDは、
ライブとはまた別の思いと考えがあって
試行錯誤しながら愛情こめて作っているものですので
これからもよろしくお願いします。
最後に、
たくさんの思いや物語を経て空気に放たれたLDKの演奏を
デジタルのデータとして閉じ込められた方が
その時あって今はもう無い音と同じように
存在しないものに戻してくださいますように。
その方がそこに居て下さった、そのことだけで
十分なのです。
2013年3月21日 渕上純子